DSpace 大学HOME  附属図書館  
 

DSpace at Tsuru University >
02研究紀要 >
第84集 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://trail.tsuru.ac.jp/dspace/handle/trair/757

タイトル: 企業的農業経営の発展過程と存立基盤 ― 花き園芸経営体の事例―
別タイトル: Growth Process and Existence Base of Enterprise Farming: Focusing on Floricultural Farmers
著者: 両角, 政彦
著者別名: MOROZUMI, Masahiko
出版者: 都留文科大学
言語: ja
NCID: AN00149431
掲載誌名: 都留文科大学研究紀要
刊行日付: 2016-10-20
号: 84
ISSN: 0286-3774
開始ページ: 37
終了ページ: 57
抄録: 日本農業は国内産業の一部門として競争力の強化を求められており、家族経営から企業 的経営への発展過程と地域内外での新たな事業展開、地域や産地との関係性の変化が注目 される。企業的花き園芸経営体には共通の地域的な存立基盤と固有の存立基盤があり、前 者には行政や産地組織との連携が、後者には①効率的生産体制・高付加価値化、②地域間 分業・低コスト量産化、③経営多角化・地域貢献などがみられ、各々複合的である。各経 営体は、販売量と売上高が突出しているだけでなく、業務分担の明確化と労務管理の向上 など、従来の家族経営とは異なり、他産業に類似した企業的経営を実現している。地域と の関係では、周年的な業務管理によって正規従業員や常時雇用を採用し安定的な就業先を 創出している。一方、生産規模と販売規模の拡大にともない資材購入と製品販売の交渉力 が増し、産地組織との取引が相対的に低下している。生産過程と販売過程の課題を克服で きず、多額の負債を抱えて事業から撤退する例もみられる。企業的経営の発展・成長は、 他方で離農による遊休生産施設や耕作放棄地が地域内に存在する限り、経営規模を拡大し たり新事業を展開したりすることで可能になる。企業的農業経営において地域や産地との 関わりを柔軟に選択できる場合に経営を発展・成長に結びつけられる可能性が示された。
資料タイプ: Departmental Bulletin Paper
著者版フラグ: publisher
URI: http://trail.tsuru.ac.jp/dspace/handle/trair/757
出現コレクション:第84集

このアイテムのファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
Y-0840037.pdf596.83 kBAdobe PDF見る/開く

このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。

 

Valid XHTML 1.0! Powered by DSpace Software Copyright © 2002-2007 MIT and Hewlett-Packard - ご意見をお寄せください