DSpace at Tsuru University >
02研究紀要 >
第92集 >
このアイテムの引用には次の識別子を使用してください:
http://trail.tsuru.ac.jp/dspace/handle/trair/1031
|
タイトル: | 「費用価格の諸要素の生産価格化」についての マルクスの叙述 ─ 『資本論』該当箇所を解読する ─ |
別タイトル: | Marx’s Description of ‘The Elements of Cost Price Include the Production Price’: Deciphering the Part of Capital |
著者: | 川上, 則道 |
著者別名: | KAWAKAMI, Norimichi |
言語: | ja |
NCID: | AN00149431 |
掲載誌名: | 都留文科大学研究紀要 |
刊行日付: | 2020-10-20 |
号: | 92 |
ISSN: | 0286-3774 |
開始ページ: | 211 |
終了ページ: | 231 |
抄録: | 要旨
本稿は「費用価格の諸要素の生産価格化」についてのマルクスの叙述(『資本論』第3
部第2 篇第9 章の最後の部分)の解読である。商品の価値価格の生産価格への転化を補
完し最終的に完結させる運動がこの叙述によって解明されている。しかし、この叙述中に
は記号の誤記もあり、真意が掴みにくい点が多く、マルクスによるこの解明を知るにはこ
の叙述の解読が必要である。私の解読によれば、商品の費用価格の諸要素が生産価格に
なった場合、ある商品の費用価格に他の商品の利潤が入り込むが、その社会の総利潤(全
利潤)の計算において二重計算はおこらず、個々の商品の利潤の総合計が総利潤であるこ
とは変わらない。この点を踏まえれば、総剰余価値=総利潤、総価値=総生産価格という
基本命題は近似的な仕方で成立する。この命題が成立するか否かがマルクスの価値論の死
命を制するなどとして議論されてもきたが、マルクス自身が妥当な解答を出している。 |
資料タイプ: | Departmental Bulletin Paper |
著者版フラグ: | publisher |
URI: | http://trail.tsuru.ac.jp/dspace/handle/trair/1031 |
出現コレクション: | 第92集
|
このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。
|